「都市養蜂」で地域貢献をしたい!一般社団法人江東みつばちプロジェクト理事長「宮武憲行」

投稿日:2018年11月14日

お仕事

2013年、新木場にあるビルの屋上で養蜂を始めた「一般社団法人江東みつばちプロジェクト」。
その理事長を務める宮武憲行さんは、このプロジェクトを始める以前から「株式会社藤屋」にてレストラン向け食材卸業に従事しており、現在は企業人と養蜂の理事長という2つの顔を持っています。

全く関係のない業種から、突然養蜂を始めたのは何故なのか?どうして新木場なのか?その目的とは?
今回は、宮武さんが都市養蜂に出会い、プロジェクトを始めて5年になる現在に至るまで、そしてこれからの想いについてのお話をお伺いしました。

きっかけは「地域貢献活動がしたい」という想い

元々勤めていた株式会社藤屋が50周年を迎えたタイミングで、宮武さんは”会社のある新木場という地域に対して何か貢献できる活動がしたい”という想いを持ったのだそう。
「地域貢献」という切り口からいくつかの案を考えた末に、数年前から銀座などで行われている「都市養蜂」に目をつけたのです。

”地域貢献をやるにおいて最も重要なことは、できるだけ長く続けること”

と話す宮武さん。
都市養蜂はすでに他の団体での成功事例もあり、与えられた環境の中で実現・継続の可能性が十分にあると感じたのだそうです。

その後、2011年から約2年間千葉県館山市にて養蜂の勉強をし、新木場にある株式会社藤屋のビル屋上にて「江東みつばちプロジェクト」を始動させました。

新木場は「都市養蜂」に最適!?

都内で蜂を飼育する「都市養蜂」。
もしかしたら、『そもそも都内で蜜って取れるの?』『近隣に蜂が増えたら怖い!』など、マイナスなイメージもあるかもしれません。

しかし、蜜蜂は2〜3kmの距離を飛行して巣まで戻ってくることが出来、あらゆる植物から蜜を採取することができるため、都内であっても「巣を置く場所」と「人に迷惑をかけない環境」であれば養蜂は十分可能とのこと。
また、新木場は非居住地域な上、ビルの屋上に巣があるため人の目線と同じ高さまで蜂が降りることはあまりないそうです。

”若洲や夢の島はキャンプ場や植物園など緑も多く、自社ビルを持っていたこともあり、新木場は養蜂には最適の環境でした”

と、宮武さんは語ります。

▲宮武さんが都市養蜂に出会ったのは、”必然”だったのかもしれません♪

「養蜂」と「食育」

目的は飽くまでも「地域貢献活動」と語る宮武さんは、養蜂を用いた食育にも目を向けています。
その一環として、養蜂を始めた2013年に「ミツバチとはちみつ」という児童書を出版。
この本は左から読むと「ミツバチのおはなし」、右から読むと「はちみつのおはなし」と2つのお話が楽しめるようになっていて、
それぞれ「ミツバチ」と「はちみつ」の種類や重要さをわかりやすく説明した上で、ミツバチやはちみつのために私たちができることを考えさせるストーリー展開になっています。

この本は出版から現在までの約5年間で、幼稚園・小学校・図書館・児童館など約300施設に寄贈しているのだそう。

”「ミツバチとはちみつ」を読んで、食や環境問題について身近に感じられる子供達が少しでも増えて欲しい”

という宮武さんの想いが伺えます。

▲「ミツバチとはちみつ」。amazonでも購入可能です♪

できるだけ自然に近い形で飼育したい

「江東みつばちプロジェクト」で年間に採れるはちみつの量はおおよそ30〜50kg程度。
これは、都市養蜂を行なっている他の団体などと比べても決して多い方ではありません。

“どれだけたくさんハチミツが取れたか、どれだけ利益が出るかということを目的にはしていません。”

と強く断言する宮武さん。
そのため利益が多く出た年には、江東区の緑を増やすための事業や、江東区職員でありパラカヌー選手でもある諏訪正晃さんの後援会に寄付等をしているのだそうです。

また、本格的な養蜂では多くの場合、蜜蜂が採取したはちみつは全て採蜜し、冬を越えるために砂糖水を与えるという方法が用いられています。
しかし、江東みつばちプロジェクトでは、蜜蜂が持つ本来の力で冬を越えられるよう、8月末で採蜜は終了しているのだそうです。

そのため、1年に行う採蜜の回数は3、4回程度。
その貴重な採蜜の際には、タイミングが合えば子供達と一緒に行い、子供達がはちみつへの興味・関心を深める機会を作っています。

どんな花から蜜を取るのかということも蜜蜂にお任せしているとのことで、現在は千葉大学と研究協力をして蜜を採取している花の種類を調べるなど、養蜂をきっかけに様々な団体との繋がりを広げています。

▲弊社スタッフも採蜜を体験させていただきました♪
その様子はこちらの記事をご覧ください。

子供達の未来のために

宮武さんが地域貢献活動として養蜂を選んだ最大の理由は、それが地域とそこで暮らす子供達のためになると感じたから。
実は蜜蜂は花の受粉を助ける働きがあるため、蜜蜂が増えることは街の緑を増やすことにもつながっているのだそうです。

”絵本の寄贈や採蜜体験を通して、子供達の喜んでいる姿が広まって行けば嬉しいです”

と話す宮武さん。
プロジェクトが5年目を迎えた現在でも、欲が出たり気が大きくなるということはなく、最初の頃と同じスタンスで「とにかく長く」続けていきたいと考えているのだとか。
それは、一時的ではなく、「本当の意味で地域に貢献できる活動がしたい」という想いの表れのように感じられます。

また、現在はこれから養蜂を考えている団体への指導などのお手伝いも行なっているという江東みつばちプロジェクト。
宮武さんの想いは、さらにたくさんの地域に広まり、緑鮮やかな街づくりや食への関心の高まりにつながっていくことでしょう。


▲江東みつばちプロジェクトで採れたハチミツ。とっても甘くて美味しいです♪



※寄付実績

江東区のCIG事業
http://www.city.koto.lg.jp/470132/machizukuri/midori/green/cigcon.html

みどりネットkoto
http://midori-net-koto.com/

パラカヌー 諏訪正晃選手後援会
https://www.sports-tokyo.info/athlete/detail/232

施設名 一般社団法人江東みつばちプロジェクト
住所 〒136-0082
東京都江東区新木場四丁目6番9号
(株式会社藤屋内)
電話番号 TEL 03-3522-2212 / FAX 03-3522-2214
ホームページ http://www.koto-mitsubachi.org/
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