新木場にある野球の室内練習場「新木場プレイヤーズBOX」。
その責任者でもある菅谷 幸一さんは、こちらの練習場を利用した少年野球教室「ベースボールスクール新木場」の講師も行なっています。
今回は、新木場で密かに野球教室を開講している菅谷さんにピックアップしました。
菅谷さんの経歴
菅谷さんは小学2年生の頃から野球を始め、高校では甲子園の出場経験もあるのだとか。
その後、社会人野球に進みますが、わずか2年で引退を決めました。
それから自身が所属していた少年野球チーム「東京城南ボーイズ」の指導者として結果を出し、今から4年ほど前に、このベースボールスクール新木場を立ち上げたとのこと。
なぜベースボールスクール新木場を立ち上げたのか?
その頃、すでに新木場プレイヤーズBOXの責任者となっていた菅谷さん。
東京城南ボーイズで指導を始めて以来、人に野球を教えることの面白さを感じており、自分の伝え方一つで子供達がどんどんよくなっていく様子を見るのがとても楽しく、そして嬉しかったのだそう。
自身のスクールを立ち上げる際も、“せっかくの機会だから、やってみよう!”という気持ちになったのは、不安以上に子供たちが上達する姿を見たいという強い想いがあったからこそ。
開講以来、紹介や口コミによって次々に生徒さんが集まっているベースボールスクール新木場。
人気の秘訣は一体なんなのでしょう?
▲指導中の菅谷さん。その姿はまさに真剣そのもの。
どんな練習方法を行なっているのか?
ベースボールスクール新木場での練習内容のほとんどは、菅谷さんが編み出したオリジナルの方法で行われています。
菅谷さんはプロ野球のキャンプ練習や動画サイトを参考に、常に”より良いメニューになるにはどうしたら良いか?”と考えているそうです。
“人は話を聞くよりも、実際にやって見て初めて成長するものだと思うんです。
より体で覚えてもらえるように、よくある単純な練習方法も、一工夫を加えてより身につきやすくなるようにしています。”
と話す菅谷さん。
限られた時間の中で、できるだけ「練習時間」を長く取りたい考えているため、座って話を聞かせる時間はほとんどとらないのが特徴なんだそうです。
▲やってみて、指導して、またやってみて、そしてまた指導して・・・その繰り返しの中で、少しずつ体に覚えさせていくのだそう。
指導する上で大切にしていること
菅谷さんは指導において、「生徒側の気持ちになる」ということを最も大切にしているといいます。
“ある程度野球をやっていれば、生徒のフォームを見て、どこが問題なのかを見つけることはできると思います。
だけど本当に重要なのは、「その子がどうして、そのフォームになっているのか」ということなんですよね。”
と話す菅谷さん。
生徒さんの気持ちになって、そのフォームを実際に自分が真似してみて、できるだけ生徒さんに近い感覚を捉えながら、どこに力が入りやすいのか、どこに負担がかかっているのかなどを考えるのだそうです。
その上で、生徒さん本人が目指す方向に近づくには何が足りないか、どうすれば良いか等をアドバイスするようにしているのだとか。
そしてもう一つ、菅谷さんが指導する上で大切にしているのは、「一人一人違う」ということを忘れないようにすること。
”生徒にはそれぞれ個性があって、得意なことも、苦手なことも、目指しているものも本当に十人十色です。
どんなに共通点が多くても、全部が同じ子なんでいないから、一人一人に適したアドバイスをするように心がけています。”
菅谷さんは、生徒さんを年齢やポジションで一括りにせず、ご本人や親御さんとも相談して「今後どうなりたいのか?」ということを確認しながら指導を進めているのだそうです。
▲指導について語る菅谷さんの表情は、なんだかとっても楽しそう。
菅谷さんの思う「野球スクール」とは
”スクールは、「生徒が野球を上手になるための場所」であって、「指導者の色に染めるための場所」ではないと思うんです。
選手が上手になるために、何か一つのきっかけを与えてあげられたら、僕はそれで良いと思っています。
自分にやり方に合わせろとか、そんな風には全然思ってないですね。”
たくさんの夢を抱える子供たちが、怪我なく、少しでも上達してくれたら嬉しい。
そんな菅谷さんのまっすぐな想いによって、ベースボールスクール新木場の生徒さんたちが野球界で活躍する日も近いかもしれません。
▲最後に少しだけキャッチボールにお付き合いいただきました。ありがとうございました!