9月28、29日の2日間に渡って、若洲海浜公園&江東区若洲公園にて開催された、大型野外ロックフェス「PIA MUSICCOMPLEX 2019 (通称:ぴあフェス)」。
アーティストたちの熱いライヴも、いよいよ後半戦へ。
少しずつ空も赤くなり、気温も下がり始めているものの、オーディエンスの熱気は高まるばかり。
幕開けから前半戦の様子はこちらの記事をご覧ください♪
フェスならではのコラボレーションも大盛況!
ストレイテナー、Nothing’s Carved In Stone、FULLARMORなどで活躍するベーシスト、”ひなっち”こと日向秀和さんを中心とした、HINA-MATSURI BAND PMC 2019 SPECIAL。
ゲストボーカルとして迎えられたのは、BiSHのアイナ・ジ・エンドさんと、9mm Parabellum Bulletの菅原卓郎さん。
アイナ・ジ・エンドさんは、椎名林檎さんの「罪と罰」を情感あふれる歌声で届け、菅原卓郎さんは井上陽水さんの「飾りじゃないのよ涙は」をセクシーに歌い上げます。
そして4曲目には、本日二回目となる自身のバンド9mm Parabellum Bulletの「ハートに火をつけて」を選曲するという粋な計らいで、会場は大盛り上がり!
▲HINA-MATSURI BAND PMC 2019 SPECIAL/© PIA MUSIC COMPLEX 2019
最高の音楽で観客の一体感も高まる!
時刻は16時を回り、WIND STAGEに登場したフレデリックからの、“まだまだ遊べるって人いる?”という問い掛けに、沢山の手が一斉にあげられて、盛り上がりはさらにヒートアップ。
そんなフレデリックが1曲目に披露したのは、アニメやCMのタイアップに起用され話題となった「オドループ」。
そこから「シンセンス」、新曲「VISION」、「ナイトステップ」と、センスの良さ溢れる楽曲が繰り出されます。
一度聴いただけで耳から離れない中毒性の強い曲と、独特な言い回しの歌詞に酔いしれるオーディエンス。
今回のステージでも”フレデリック節が炸裂”です♪
続いて衝撃的なライヴを見せたのは、オメでたい頭でなにより。
「乾杯トゥモロー」の曲中、観客が大きなサークルを作り、皆で手を乾杯の形に。
そしてモッシュ・・・ではなく、ゆっくりと中央に歩いて乾杯!
「ぴあフェス」では安全面に考慮し、ダイブやモッシュが禁止になっている中、この光景はまさに”オメでたい”♪
“ゆっくり歩けば怒られません”という呼び掛けに、会場からは大きな笑いが沸き起こっていました。
また、「推しごとメモリアル」のサビでは楽器を置いて、ひたすら踊るという破天荒さ。
これぞ、“オメでたい頭でなにより”ですね♪
▲オメでたい頭でなにより/© PIA MUSIC COMPLEX 2019
CAMP STAGEでは、go!go!vanillasがステージに登場。
「平成ペイン」、「カウンターアクション」、「No.999」と、軽快なリズムが癖になるナンバーでオーディエンスの心を掴みます。
ツーステップを踏みながら楽しむ観客の姿が、至る所で見受けられました♪
Ba.長谷川プリティ敬祐さんが交通事故による怪我で療養中の為、3人体制で活動中の彼等。
MCではそういった事情に触れつつも“晴れバンド”の言葉通り、明るいライヴを届けてくれました!
なお、10月11日には長谷川さんが完全復活!
来年の「ぴあフェス」では、4人のgo!go!vanillasを見たいですね♪
▲go!go!vanillas/© PIA MUSIC COMPLEX 2019
ますます盛り上がる後半戦は、ぴあフェス開催以来初の入場規制も!?
「猟奇的なキスを私にして」、「ロマンスがありあまる」が流れると、会場は一気にゲスの極み乙女。の世界へ。
一曲終わるごとに“ありがとう”と、ポツリと発するだけで多くは語らない代わりに、ゲスの極み乙女。の演奏からは独特なエネルギーを感じさせてくれます。
予測不可能な曲展開に驚かされると同時に、演奏力の高さにも目が釘付けになってしまうほど。
不思議な感覚にさせられる「秘めない私」から、サビメロが印象的な「パラレルスペック」まで、様々なタイプの曲を自在に操る姿に、ただただ心を奪われます。
ぴあフェス開催初の入場規制が掛かり、長蛇の列が出来るほどSTAR STAGEを超満員にしたのは、マカロニえんぴつ。
「青春と一瞬」で温かさ溢れる演奏を届けると、続く「トリコになれ」では小気味良いメロディーを会場中に響かせます。
また、「レモンパイ」や「洗濯機と君とラヂオ」では、マカロニえんぴつの楽曲の幅の広さを感じます。
どれも暴れ回る様な曲調ではありませんが、斬新なアイデアが散りばめられており、じっくりと心地良く聴く事が出来る曲。多くのファンから支持されていることにも素直に頷けますね。
▲マカロニえんぴつ/© PIA MUSIC COMPLEX 2019
バンド結成11年目のNothing’s Carved In Stoneは、ずっしりとした激しいロックの音を轟かせます。
“新しいアルバムを出したばかり。まだまだ立ち止まる気はありません。付いて来てくれよ!”という頼もしい言葉から、最新アルバムの頭に収録されている「Who Is」を演奏。
頭を振り乱しながら音を爆発させ、オーディエンスも拳を一気に突き上げて応戦!
その後も演奏力、破壊力抜群の演奏で会場を熱くさせたNothing’s Carved In Stoneですが、最後はしっとりと「Shimmer Song」を歌い上げました。
▲Nothing’s Carved In Stone/© PIA MUSIC COMPLEX 2019
3年連続出場のクリープハイプがトリを飾る!
初日のトリを飾ったのは、「ぴあフェス」三年連続出場のクリープハイプ。
淡いスポットライトに照らされながらメンバーが登場すると、「栞」から演奏をスタート。
柔らかい歌い出しから、アップテンポのサビへ。オーディエンスの手拍子に包まれながら、爽快に音を奏でます。
“今日のフェスの事は忘れてしまうと思うけど、5パーセントぐらいは残ったら良いなと思って一生懸命歌います”と届けられた「5%」では、観客も静かに耳を傾けます。
一転、「身も蓋もない水槽」では、刺々しく感情的に歌うなど、最後まで会場を熱狂させる圧巻のライヴで、ぴあフェス初日は幕を閉じました。
▲クリープハイプ/© PIA MUSIC COMPLEX 2019
天候にも恵まれ、まだまだ夏を終わらせたくないと思うほど、最初から最後まで熱いロックを堪能した一日!
会場を訪れた人は、来年、再来年と。今回来られなかった人は、来年こそは!
音楽フェスティバルを通して、またここ新木場・若洲公園に集結出来る日が、今から待ち遠しい限りです♪
なお、今回のイベントが開催された「若洲海浜公園&江東区若洲公園」は、通常は日帰りや宿泊のキャンプや、レンタサイクルを楽しめる施設となっています。
若洲公園のことをもっと知りたい!という方は、ぜひこちらの記事も併せてご覧ください♪
文:藤代冬馬