江東区では、区内に在住の方だけが利用できる「区民農園」を開設していることをご存知ですか?
「区民農園」とは、その名の通り、区民が利用するために、区が管理している農園のこと。
農園をいくつかの区画に分けて、希望者を募って有料にて貸し出しを行っています。
家庭菜園や園芸に興味があるけれど、家ではできない!という方や、
家よりも広いところで、より本格的な農園ライフを楽しみたい!という方、
都会での生活の中で自然を感じたい!という方などに、ぜひオススメしたい制度です♪
江東区では、
・辰巳駅から徒歩10分の「辰巳区民農園」
・南砂町駅と大島駅の間に位置する「城東区民農園」
・新木場駅から徒歩5分の夢の島競技場に隣接する「夢の島区民農園」
の、3つの区民農園を開設していますが、
今回ご紹介するのは、3つの区民農園の中でも、2012年にできた一番新しい農園「夢の島区民農園」。
夢の島区民農園では、個人用187区画、団体用3区画の全190区画と非常に多くの区画を所持していますが、それでも2020年の応募は511通と、なんと倍率約5.9倍!
その人気の秘訣は一体なんなのか!?
「夢の島区民農園」の魅力に迫ります♪
設備が充実で快適!
夢の島区民農園では、利用者の皆さまが快適な農園ライフをお過ごしいただけるよう、様々な設備を用意しています。
まず、農作業に必要なジョウロやバケツ、農作業用の一輪車などの貸出品を完備。
さらに、農園利用者だけが無料で使用できるバーベキューサイトも設営しています。
農園で採れたお野菜を、その場で焼いて食べることもできますよ♪
▲バーベキューサイトは全5箇所。5月〜11月の間で開放しています。(要予約)
こちらは、農作業中のちょっとした休憩や、着替え、歓談などとしてご利用いただける休憩室。
奥には、お子様が遊べるフラットなスペースも♪
▲休憩室には、野菜作りの本なども置かれていました◎
新木場ならではの有機肥料で土作り♪
実は夢の島区民農園は、江東区が管轄している農園ではありますが、江東区からの委託を受け、「天龍造園建設株式会社」が管理・運営を代行して行っている区民農園。
天龍造園建設株式会社は、社名に”造園”がつくことからわかるように、土地作りに精通した会社で、夢の島区民農園でも、毎年利用者の入れ替わり時期に土作りを行っています。
その際、化学的な肥料はできるだけ使わず、土にいる微生物たちのエサになるような、土そのものが元気になるような堆肥などをメインに用いているそうですが、
今年はなんと、新木場ならではの「あるもの」を土作りに活用したのだとか。
それは、新木場にある、東京唯一の醸造酢「ヨコ井の醸造酢」の工場で、お酢を作る過程でできる「酒粕」。
酒粕には、植物の成長に必要なアミノ酸などの成分が豊富に含まれていて、土作りにはぴったりなのだそうです♪
▲ヨコ井の醸造酢を作る、「横井醸造工業株式会社」の本社前。(新木場駅徒歩16分)
横井醸造工業株式会社についてはこちらの記事をご覧ください♪
まさに、新木場ならではの、「地産地消」の野菜づくりができそうですね◎
職員・指導員によるサポート体制で安心◎
野菜づくりやガーデニングに興味はあるものの、毎日のお世話が難しい場合や、初心者で自信がない!など、一歩を踏み出せない方も多いかもしれません。
しかし、夢の島区民農園では、どんな方でも安心して農園ライフをお楽しみいただけるよう、様々なサポート体制を整えています♪
まず、毎日水やりのために農園に来られない!という方に嬉しい、水やり代行サービスを実施。(1000円/月)
さらには、農園には365日職員が常駐し、土日祝日は指導員もいるので、施設の使い方や、野菜の育て方のアドバイスを受けることができますよ♪
▲夢の島農園の所長を務める 林 康裕 さん。好きな野菜はサツマイモ♪
林さんは、農業に詳しいのはもちろんのこと、中級バーベキューインストラクターの資格も所持していて、夢の島民農園が主宰するバーベキューイベントなども開催しています。
利用者さん同士の交流も生まれ、野菜づくりに関する情報交換などもできそうですね♪
取材中に居合わせた利用者様も、とっても活き活きした様子で農園ライフを満喫していました!
▲当日収穫したお野菜を並べて見せてくださったのは、夢の島区民農園を利用している野崎さん・山田さんのお二人。
ご協力ありがとうございました!
夢の島農園の利用方法・利用条件
気になる夢の島区民農園の利用方法は、毎年2月の初旬に江東区の公式HPや区報から利用者の募集を行い、募集人数が定員を超えた場合は、3月の初旬に抽選にて利用者を決定します。
なお、個人利用の募集の条件は江東区在住であること。在勤や在学は含まれませんのでご注意ください。
当選者と、そのご家族のみが農園を利用することができます。
団体利用の場合は、江東区にある幼稚園、小・中学校、保育園、養護老人ホームなどが対象となっています。
利用期間はその年の5月〜翌年2月までの10ヶ月で、料金は10,000円。
利用できる区画の大きさは、個人用は1区画10平米(約3.3m×3.3m)、団体は3倍の30平米(約10m×10m)です。
農園ライフに興味がある!という方は、ぜひ来年の利用の際に応募してみてくださいね♪
江東区HP:https://www.city.koto.lg.jp/470701/machizukuri/midori/shizen/7501.html
更新日:2021年6月13日