江東区で水害が発生した際の災害範囲などをシミュレーションする、江東区の「ハザードマップ」。
江東区にお住いの方は、一度はチェックしていただきたい情報として、以前、当サイトでもご紹介していましたが、
2020年8月に、新たに「高潮ハザードマップ」が追加され、
・江東区洪水ハザードマップ【洪水氾濫】
・江東区大雨浸水ハザードマップ【内水氾濫】
・江東区高潮ハザードマップ【高潮氾濫】
を合わせた、「水害ハザードマップ(3種類)」と「江東区洪水高潮ブックレット」の配布が開始されました。
一言で「水害」と言っても、発生原因や状況により、災害範囲や対応策も異なって来ますので、3種類全てのハザードマップを確認することが大切です。
今回は、新しく追加された「高潮ハザードマップ」を中心にご紹介しますので、「洪水」や「大雨」による水害について知りたい!という方は、こちらの記事も合わせてご覧ください。
”高潮”とは?津波とは何が違うの?
高潮とは、台風などの強い低気圧によって、波が高くなり、海面の水位も上昇する現象のこと。
海面の水位も波も高い状態なので、海水が堤防を越えて陸地に入ってくる可能性が高くなるのです。
なお、同じような現象として「津波」をイメージされる方も多いかもしれませんが、
津波は地震や火山、山崩れなどの際に海底の地形が変わり、それに伴って海面が盛り上がる現象なので、「高潮」とは根本的な発生原因が異なります。
「高潮マップ」と「洪水マップ」の比較
江東区は地盤が低いということもあり、「高潮」の高い波によって海水が陸地に入ってきた場合、広範囲での災害が予想されています。
荒川の堤防が決壊し、洪水が起こった際の災害を予想した「江東区洪水ハザードマップ」と比べてみても、災害範囲も広く、浸水も深くなっているのがわかります。
なお、新木場・夢の島・若洲エリアは地盤が高いため、洪水時と同様に避難地区として設定されていますが、
新木場2丁目・3丁目や若洲1丁目、その他の海に近いエリアは注意が必要です。
江東区洪水高潮ブックレット
江東区で配布されている「江東区洪水高潮ブックレット」では、洪水や高潮の際にどのように避難すれば良いのか?ということや、避難の際の注意点などはもちろんのこと、
洪水や高潮が発生するメカニズムや、江東区の水害対策の歴史を学ぶことができる一冊となっています。
実際に洪水が高潮が発生した時は、ケースバイケースで臨機応変な対応が必要にはなりますが、その際に洪水や高潮について根本的な知識があれば、より柔軟で的確な対応ができる可能性も高まりますので、是非一度お手にとって見てくださいね。
なお、江東区水害ハザードマップ・江東区洪水・高潮ブックレットの詳細については、
江東区の公式HP(https://www.city.koto.lg.jp/470601/20200701.html)をご確認ください。